全国地価マップを利用して公的価格を調べる方法
土地の公的価格は、土地の取引や税金計算などの目的に応じて異なる方法で算出されます。
各省庁がそれぞれの目的に適した価格を公表しています。
しかし、土地を売却する際には、できるだけ有利な条件で取引を進めたいものです。
そのためには、複数の仲介業者に査定依頼をすることがおすすめされています。
なぜなら、仲介業者によっては特徴や得意なエリア、査定方法などが異なり、結果に幅が出るからです。
複数の業者の査定結果を比較することで、適切な仲介業者を選び、不動産取引を有利に進めることができます。
ただし、査定依頼は手間がかかるため、手続きが面倒に感じる場合もあります。
ここで、自己所有の不動産価格を把握しておくことが、査定価格の判断や業者の選定をスムーズにするのに役立ちます。
そこで、全国地価マップが役立ちます。
このサイトでは、公的価格を一つのマップ上で確認することができますので、非常に便利です。
具体的な使い方を解説します。
公的価格の算出目的による評価方法の違い 公的価格は、土地の収用価格決定や税金計算などの目的に応じて異なる方法で算出されます。
行政が土地の収用や公共用地の収用価格決定を行うため、相続税や固定資産税の計算の基礎とするためにも公的価格が利用されます。
そのため、公的価格には評価方法や価格にも違いがあります。
地価公示価格について 地価公示価格は、国土交通省が主導する土地鑑定員会によって調査され、毎年1月1日時点の評価額が公示されます。
相続税路線価と評価時期は同じですが、地価公示価格は主に公共用地の収用価格算定の基準となります。
そのため、実勢価格に最も近い公的価格と言えます。
この全国地価マップでは、地価公示価格を一つのマップ上で確認することができます。
全国地価マップの使い方 全国地価マップでは、自分の所有する土地の位置を地図上で確認することができます。
さらに、公示されている地価公示価格や他の用途別の公的価格を表示することもできます。
地価公示価格を把握することで、土地の公的な評価がわかります。
これにより、査定価格の判断や仲介業者の選定がスムーズに行えます。
このように、全国地価マップを利用することで、公的価格を確認し、不動産取引を有利に進めることができます。
是非、お試しください。
参考ページ：土地 の 相続 税 評価 額 不動産を有利に売却する方法とは？詳しく解説！
都道府県地価調査価格とは
都道府県地価調査価格とは、各都道府県知事が管轄して行われる地価調査の結果、毎年7月1日時点の土地の評価額が公表されるものです。
都道府県地価調査価格は、毎年公表されますが、実際の土地の市場価格とは多少の差があります。
しかし、この調査価格は、土地の評価に関する公的な指標として使用され、実際の市場価格に近いものとされています。
具体的には、都道府県地価調査価格は、それぞれの都道府県知事が管轄する地域で行われる調査に基づいて算出されます。
調査は、土地の位置や環境、利便性、地域経済の状況、需要と供給のバランスなどの要素を考慮して行われます。
調査結果は毎年7月1日時点で示され、これに基づいて都道府県ごとに公表されます。
公表された都道府県地価調査価格は、土地の現在の評価額を反映しているとされていますが、実勢価格と完全に一致するわけではありません。
しかし、一般的には、都道府県地価調査価格に1.1倍を掛けた金額が実勢価格に近いものとされています。
都道府県地価調査価格は、実際の土地の価格を評価する際の参考として活用されます。
特に、不動産の取引や投資、土地利用計画など、土地の評価に関わる様々な場面で重要な情報となります。
しかし、実際の市場価格とは異なる場合もあるため、判断の際には注意が必要です。