前職で味わった痛烈な出来事

私は、マッサージ指圧師として働いていました。
個人内科医院でリハビリを兼ねたマッサージをしたり、治療院で指圧の勉強をしたりしながら勤務していました。
その治療院は患者さんのご自宅へ出張し、施術(せじゅつ)をすることがありました。
いわゆる訪問マッサージです。
出張の際は、白衣を着て移動しますので治療院のご近所さんや、観光で訪れている方々とよく出会うことが多くありました。
観光客の方から移動中にご予約をいただいたこともあれば、視覚障碍者は暗いと言われたこともありました。
気になりながら仕事なので、仕方がないと思い次のお宅へ向かいました。
観光客の「視覚障碍者は暗い」という言葉にも悩まされましたが、私が一番悩まされたのは、同業者で視覚障碍者の友人からの言葉でした。
電話や対面時に、何気なく仕事の話をすると「そんな治療院、絶対行かない」、「イメージ悪い」このような言葉を必ずといっていいほどかけられました。
同業者の友人は何気なく言っているのだと思いましたが、実際、勤めている私にとってはダメージが大きい言葉でした。
訪問マッサージは、そんなに恥ずかしいことなのか?悪いことをしているのか?と自問自答する日々が続きました。
訪問マッサージは、患者さんとふつうに会話をしながら治療しているだけで、個人医院のリハビリを兼ねたマッサージと同じことをしています。
しかし、認知度は低いので、どうしても悪いイメージの印象に取られがちになってしまいます。
働いてみないとわからないのかもしれませんが、中身を知ってから意見を述べていただきたかったです。
それと同時に、自分も固定観念に囚われて他の職業に対して悪いイメージを持っていないか、見直すきっかけになりました。
エンジニア 三大美徳