先行き不透明でも確かにある日々の幸せを感じたからあげ弁当

仕事探しの帰りに、駅から少しだけ離れたからあげ専門店に寄ることにしました。
自分へのご褒美と昼食を兼ねて。
何度もリピートしている好きなお店です。
数人の列ができている中、こぢんまりとした店内に入ってオーソドックスな鶏胸肉ともも肉が半々で食べられるお弁当を注文しました。
店内にはからあげの揚がる音が響いていて、お腹が空いてきます。
店内のベンチにはほかのお客さんが座っていたので、外に出て待つことにします。
「そうだ」と、近くの自販機で飲み物を買うことにしました。
ミネラルウォーターとエナジードリンク系の飲み物を買います。
日々の疲れが気のせいでもいいから抜けて欲しいなと選びました。
マンガアプリで最近気になっているマンガを読みながら番号札の番号が呼ばれるのを待ちます。
デリバリーの人が商品を受け取りに来ているのが視界に入りました。
困難なことが起きている中で、テイクアウトやデリバリーに対応したお店が増えたことだけは良いことと思えるなぁと遠くに思いをはせました。
地元に帰ることも中々できなくても、交流ができることも知っています。
寂しくはないなと考えていると番号札の番号が聞こえてきました。
からあげ弁当を受け取り、良い香りをさせながらいつもより弾んだ足取りで帰路につきました。
揚げたてのからあげは思いのほか熱々のままでとてもおいしく、こういう幸せが積み重なって幸福となるのかなぁと他愛ないことを考えます。
明日からも仕事探しをがんばろう、そういう気持ちになれる味がしました。