中古マンションの値引き交渉する前に知っておくべきこと

中古マンションの値引き交渉する前に知っておくべきこと 中古マンションの価格には「定価」というものが存在しません。
つまり、売主は自由に価格を設定できます。
したがって、買主は価格交渉を行うことが可能です。
また、売主もマンションを売りたいと考えており、交渉に応じる可能性があります。
また、「売り出し価格」と「成約価格」という2つの概念についても理解しておく必要があります。
「売り出し価格」とは、中古マンションが売り出される際に設定される参考価格です。
これは、中古マンションの広告やチラシに掲載される価格であり、商品の値札のようなものです。
一方、「成約価格」とは、実際に中古マンションが売買契約が成立した際の最終的な金額を指します。
通常、買主は売り出し価格を基準に値引き交渉を行います。
そのため、成約価格は売り出し価格よりも少し低くなることが一般的です。
実際の不動産取引では、売主も値引き交渉を考慮しているため、売り出し価格を若干高めに設定しています。
これにより、買主側が値引きを要求しても、売主側の利益が損なわれることなく、取引が成立することが可能となります。
参考ページ:中古マンションで値引きはしても大丈夫?上手な交渉の仕方を解説 値引き交渉は、買主が物件を購入したいと申し込む際に行います。
買主が物件の条件に満足し、内見を経て購入を決めた場合、買主は売主に対して「購入申込書」または「買付証明書」という書面を提出します。
この申込書の提出が値引き交渉のタイミングです。
ただし、申込書の提出段階ではまだ購入は確定していません。
この書面を提出することで、買主は売主と交渉する権利を得ます。
申込書には、買主の署名と捺印が必要であり、希望の購入価格も記入することが求められます。
しかし、この金額は売り出し価格と一致する必要はありません。
希望価格は、最終的な成約価格を決める際に参考にされるものであり、交渉の余地があります。