金の取引は昔から犯罪と切っても切り離せない仲であり、時には買取ショップに偽物の金製品を持ち込む詐欺のケースもあります。
素人には当然判別できないような、巧妙に作られた贋物で、専門家の目までも誤魔化そうとしてくる場合もあります。
ですが、比重計という、品物の重さを測定して比重を割り出す器具を使えば、水に沈めた場合の重さの変動をもとに、比重を求め、金の純度を判別することが可能です。
中には、金と同じ比重になるように精巧に作られた偽物もありますが、昔から使われている試金石検査という方法ならば、一定の薬剤に融けるか否かで、本物の金かどうかを判別できるので、贋物はすぐに判別できます。
「試金石」という言葉の用法の基にもなっているやり方ですね。
多くの資産がある方は、なるべく形をバラけさせておきたいものです。
昔から資産家の間でよく使われているのは、総資産の10%から15%を金に変えて持っておくスタイルです。
まず調べておきたいのは、果たしてどこで金を買えばいいのかという情報です。
初めて金を買うときには、ホームページや店頭で金の売買価格をしっかり公表している、ちゃんとした信頼のある店舗で買うようにするといいでしょう。
そうしておくと、今度は買った金を売却で手放す際も、不安にならなくて済むと思います。
金の買取を初めて利用する際、ぜひ注意してほしいのは、誠実で信頼できるお店を選ぶことです。
買取額だけに注目するのではなく、周りの口コミやレビューなどから、その店の信頼性をよく検討した上で利用する必要があります。
ちょっとでも悪評判が付いている店は手を出してはいけません。
買取価格は高い方がいいと思うかもしれませんが、それで客を釣っておいて、いざ査定の段で様々な手数料を取ろうとする店もあるので、見積後、成約の前に必ず確かめてください。
今も昔も、金持ちはさらに儲けるために色々なものに投資をします。
金に代表される貴金属はその典型です。
今も昔も、金はほとんど資産価値が崩れないことで知られています。
ドルや円のように、世界情勢の影響で価値が変わることがあまりないためです。
世界中どこでも通用する価値を持っているということも、外貨や株式と比べて金が値崩れしない要因です。
しかし、大きな情勢の変化があれば金の相場も変動することがあるので、実際に買取に持ち込むなら、事前に今、金相場が下がっていないか、一度チェックしておくのが無難です。
ずっとプラチナだと思っていた指輪などを買取ショップに持って行ったら、それより価値の劣るホワイトゴールドの品だったなどの話は昔からよく聞かれます。
ホワイトゴールドも装飾品によく使われますが、プラチナとは全く異なります。
プラチナは大変希少で、金を上回るほど高価なので、プラチナに手を出せない人は代わりにホワイトゴールドを身に付けるようになったのです。
アクセサリーのどこかに「K18WG」や「K14WG」といった表記が刻まれていれば、金が半分以上含まれているホワイトゴールドです。
プラチナと比べれば安いですが、それでも金ですから、金買取を扱っているお店ならどこでも買い取ってもらえるでしょう。
金には色々な種類があります。
種類を決めているのは主に金の純度です。
カラットの略であるKを用い、純金なら「24K」などと表現します。
銀や銅など他の金属との合金であるものは、18Kなどと表現します。
「18金」などと言われるのはこれですね。
金の割合が75パーセントなら、100分の75ですから24分の18で、18Kになります。
そして、金に何を混ぜているかによって、金の色や呼び方が違うのです。
銀と銅がほぼ同量ならイエロー、銅が多ければレッド、銀が多ければグリーンなどと変化します。
金製品の価値を測る上で、こうした純度によって価値が違うということを覚えておきましょう。
若い頃に買ったけどもう身に付けていないといった金製の指輪やネックレス、イヤリングなどの処分に困っている方もいるかもしれません。
そんなときは買取ショップで換金しましょう。
ここ十年くらいで、そうしたお店は一気に増えてきたので、ウェブサイトなどに載っている買取価格を参考にして、どの店で買取してもらうのが一番得になるか、複数の店の情報を見て比較するといいと思います。
買取価格の他にも、様々な手数料を取る店と取らない店があるので、表面的な買取価格だけではなく、色々な情報を確認しておきましょう。
買取ショップに金を持ち込む時、一番大事なことといえば、自分の手元の金製品は、一体いくらの値段を付けてもらえるのかを事前に知っておくことでしょう。
金の純度や加工によって価格は異なるのですが、金そのものの価格の計算法は決まっています。
その時点での金の国際価格を、1トロイオンス(およそ31グラム)で割って、ドル円レートを掛けると、国内金価格が算出できるのです。
こういう情報一つでも、知ると知らないとでは大きな差があります。
計算法を知っておき、適正価格での買取が行われているのか判断できるようになっておくといいでしょう。
金の買取を利用するとしても、価値が高い内に急いで売ろうというのは得策ではありません。
何と言っても、僅かな情勢変化により、金は買取額に大きな変動が生じやすいためです。
そこで、毎日変動する金相場を気をつけて見ておいて、上がるところまで上がったタイミングで手放すことが大事になってきます。
金の指輪やネックレス、ブレスレットなど、かつて気に入っていたけどもう全然使っていない、さりとて捨てるのも憚られるという貴金属類をただタンスの奥に仕舞っておくのは何だかもったいない気がしますよね。
心当たりのある方は、貴金属買取のお店に売却することをお勧めします。
一例として金の買取の場合を考えてみます。
最も純度の高い24金(純金)の流通相場が4800円(1グラムあたり)ですから、その流通相場よりは若干安い買取額にはなりますが、だとしても十分、思った以上の値段で売却できる可能性が高いです。